【和歌山市の塾】成績アップには、暗記力を倍増させる〇〇に秘められた力を使え！｜『高校受験特化型・中学生専門学習塾』義勇塾

【ノートをとって勉強すると、一体どうなる！？】

 

　参考書や、講義動画にて勉強する際、ノートをとりながらの子と、そうでない子がいます。

 

　では、どちらの勉強法が、より暗記効率が良いのか？について、先に結論を言っちゃいますね。

 

　それは「ノートをとりながら勉強する方が、集中力が増し、暗記が定着する」です。

 

　では早速、その裏付けをご説明しますので、まずはノートルダム大学のボヘイら研究チームにより行われた、検証実験からどうぞ。

 

 

 

【文章を読む事による実験】

 

＜実験内容＞

　学生97名を被験者として、文章を２つ読ませる。

 

　その内容について、読んだ直後と、1週間後に、理解度および記憶を調べるテストを実施する。

 

　なお、本実験中のノート使用については「ノートをとるorとらない」のグループに加え、後で「ノートを見返すor見返さない」というグループも、追加し分類した。

 

 

＜結果＞

　①ノートを見返さない場合、文章を読んだ直後のテストでは、ノートをとっていたグループの成績が良かった。

 

　ただ、1週間後のテストでは、ノートをとる・とらないの両グループにおいて、差はなかった。

 

　②ノートを見返す場合、直後のテストでは、見返したグループの成績が顕著に良かった。

 

　また、1週間後のテストでも、僅かではあるが見返したグループの成績が良かった。

 

　この結果より、いずれにせよ「ノートをとりながら読む方が、良い」という結論となった。

 

 

 

【講義動画を視聴する実験】

 

　さらにボヘイら研究チームは、講義映像を視聴させる実験も、以下のように実施しました。

 

 

＜実験内容＞

 

　学生77名を被験者として、9分間の講義映像を3本視聴させる。

 

　前述の文章の場合と同様に、視聴直後と、1週間後に、テストを実施する。

 

　さらに今回は、ノートにとる方法を「手書きorパソコン入力」にグループ分けを行い、両者による違いについても、検証した。

 

 

＜結果＞

 

　①ノートを見返さない場合、直後のテストでは、手書き・パソコン入力の両グループが、ノートをとっていないグループより、成績が良かった。

 

　ただし、1週間後のテストについては、パソコン入力を行なったグループのみ、成績が良かった。

 

　②ノートを見返す場合、直後のテストでは、見返したグループの成績が良く、また、手書き・パソコン入力による、グループによる差はなかった。

 

　1週間後のテストでも、僅かではあるが、見返したグループの方が、成績が良く、また、手書き・パソコン入力によるグループ差は、ここでも見られなかった。

 

 

 

【まとめ】

 

　この実験で、見返しを行なったグループが、それほど効果が出なかったのには、正直驚きましたが、勉強した直後のテストでは「ノートをとりながらの方が、良い結果が得られる」と言えそうですね。

 

　ノートをとって、まとめようとする際、より集中力が増し、内容を理解しようと意識するため、結果として深い暗記につがった、と考えられます。

 

　それともう一つ、前回の記事で、手書きを強くオススメ（詳しくはこちら）しておきながら、先ほどの講義試聴実験の、見返しなし・1週間後テストでは、パソコン入力をしたグループの方が、成績が良かったという結果になりましたね。

 

　これは、講義を聞きながら、内容を豊富にノートに記すためには、記録スピードが必要になってきます。

 

　その場合、前回でも説明しましたが、パソコン入力の利点でもある、入力スピードが手書きよりも上回るため、見返しの際に、情報量が多く、有利に働いたのだと考えられそうです。

 

　いずれにせよ、まとめると以下のようになります。

 

①ノートをとりながら勉強をすることで、暗記効率がアップする。

 

②見返しを行えば、さらにノート効果が得られる。

 

 

 

 

　では本日は、以上になります。

 

 

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　この記事が、皆さんにとって、成績アップのきっかけになれたのなら、幸いです。

 

　ご一読くださり、誠にありがとうございました。